共生社会システム学会 設立趣意書

 

 共生社会システム学会 設立趣意書 いま社会は、経済をはじめすべての分野で画一的なグローバル化と格差拡大が進行し、矛盾をさらに深めつつあり、「持続可能な社会」への転換が求められています。しかし、「持続可能な社会」に導く理論的枠組みをはじめ、現状分析方法などがほとんど解明されていま せん。 

  この点で注目されるキーワードが、持続可能性、多様性、コミュニケーション、地域社会、風土、農の営みと暮らし、などであり、そこに共通するキー概念が「共生」です。しかし、「共生」概念は社会の矛盾が深まるにしたがって拡散して用いられ、概念そのものが 極めてあいまいになっています。いま求められることは、「共生」概念の明確化と現実社会における実質化です。

  そこで私達は、「持続可能性」、「コミュニケーション」などの概念や「農」の摂理を踏まえ、人文社会科学の今日の総合的視点を「共 生」と定位し、そこから共生持続社会の構築に必要な問題の解明と 現状分析方法の確立、問題の解決方策の定立を目指して「共生社会 システム学会」(The Association for Kyosei Studies:略称 AKS)を設立することにしました。つまり、「人と自然」、「人と人」で成り 立つ社会のあり方を「共生」の視点から体系的に把握・認識し、またその成果を実践に役立てることができる「共生社会システム学」の構築です。 

  本学会は、理論と実践の相互交流のなかで理論を鍛え、実践を合 理的なものにし、共生持続可能な社会の実現に貢献することを目指 します。研究者だけでなく、地域住民等とともに地域の暮らし全般を考え、実践し、目的を実現することが、本学会が目指す活動の姿です。

  そのためには、人文社会科学系研究者だけでなく、自然・環境科学系研究者、市民、大学院生・学生、そしてNPOなど、幅広い参 加のもとに情報の交換と交流が不可欠です。ここに、多くの皆さん が共生社会システム学会に参加されることを呼びかけるものです。

以上