■ 大会情報 

 

□ 2018年度大会

→ 本年度個別報告

  個別報告のスケジュールは準備中です。


2018年度大会 開催要項

 2018年度大会(日本獣医生命科学大学)を以下の要領で開催いたします。

 

・日程:8月25日(土)9:00~17:00

・会場:日本獣医生命科学大学 第一校舎B棟 (最寄り駅:中央線・武蔵境)

・大会テーマ:

「日本型アニマルウェルフェアの展開を目指して― 消費者と生産者が共生するフードビジネスの展望」

・大会実行委員長:植木 美希、副委員長:桑原 考史


 

9:00 受付開始 第一校舎B棟1F

9:30~12:00 個別報告 第一校舎B棟3F

12:30~13:20 総会 第一校舎B棟3F

13:20~13:30 開催校挨拶、会長挨拶

13:30~17:00 シンポジウム 第一校舎B棟3F

13:30~13:50 座長解題 植木 美希(日本獣医生命科学大学教授)

13:50~14:20 第1報告 松木 洋一(日本獣医生命科学大学名誉教授、AWFCJAPAN会長)

14:20~14:50 第2報告 藤田 和芳(オイシックスドット大地株式会社代表取締役会長)

14:50~15:20 第3報告 瀬尾 哲也(帯広畜産大学講師、 一般社団法人アニマルウェルフェア畜産協会会長)

15:20~15:30 休憩 15:30~15:45 コメント 大木 茂(麻布大学教授)

15:45~17:00 質疑応答、座長の要約

17:45~ 懇親会

 

・参加費: 正会員 2,000円、学生会員 1,000円、非会員 2,500円 シンポジウムのみの参加 資料代 1,000円 ・懇親会費:一般(正会員ほか) 4,000円、学生 2,000円

 

 <シンポジュウムの趣旨> 座長:植木 美希

 今回のシンポジウムテーマは「日本型アニマルウェルフェアの展開を目指して―消費者と生産 者が共生するフードビジネスの展望」とした。2020年の東京オリンピック・パラリンピック大会 を2年後に控え、組織委員会は持続可能性に配慮した畜産物の調達基準を定め、その一環として アニマルウェルフェアに配慮した畜産物の提供が必須となっている。アニマルウェルフェアに配 慮した食材の提供は2012年のイギリス・ロンドン大会より開始された。アニマルウェルフェアへ の取り組みはイギリスを始めとするEUで進んでいるが、近年、急速に普及した背景にはBSE等の家 畜伝染病の発生があった。家畜感染症リスクに関する社会的認知の高まりを受けて、例えば採卵 鶏では、2012年に従来型ケージ養鶏を禁止し、消費者への普及のため2014年から卵殻そのものに 鶏の飼育システムを示す、0(有機)から3(改良型ケージ)までの数字の印字を開始した。こ の印字の効果は絶大で消費者の理解が深まり、改良型ケージ飼育卵に替わり、平飼いや放牧、有 機による生産物の購入割合が飛躍的に高まった。

 日本においてはアニマルウェルフェアという用語そのものは、一般市民にとってはまだ馴染み が薄いことが各種アンケート等で明らかになっているが、歴史的に見れば、1970年代に草の根運 動として始まった有機農業運動において、安全な卵や牛乳が求められた時、鶏や乳牛の健康的な 飼育方法について消費者と生産者間で真摯な議論が活発に展開された。その運動の理念となる「 産消提携」は、現在、”TEIKEI”として欧州のNGOからも高い評価を得ている。また生産者と消費 者が相互理解のために膝を突き合わせて話し合うことは消費者と生産者が共生できるフードチェ ーン作りの先駆けであったと言えるだろう。言い換えれば、言葉としてのアニマルウェルフェア についての認識は希薄ではあったものの、本質的には日本の消費者も家畜と人の双方の健康と安 全を実現するため実践しようと努力を重ねてきた概念であると筆者は考えている。しかしながら 日本におけるその後の進展においては、必ずしも十分ではない。国連においては2015年にSDGs( 持続可能な開発目標)が設定されており、日本も国際社会の一員として、持続可能な農業生産と消 費の促進に向けて責任を果たす必要があるだろう。

 そこで本シンポジウムでは、日本の有機農業運動を普及する上で宅配等の流通改革に取り組み 新たなフードビジネスの創設と市場拡大に尽力されてきたオイシックスドット大地の藤田和芳氏 (代表取締役会長)、日本で初めてのアニマルウェルフェア畜産の認証団体となる一般社団法人 アニマルウェルフェア普及協会の瀬尾哲也氏(帯広畜産大学)、そしてアニマルウェルフェア普 及のための生産者と消費者のボーダレスな新しいコミュニティの創造を目指すAWFCジャパンの松 木洋一氏(日本獣医生命科学大学名誉教授)に登壇をお願いした。いずれもその分野の第一人者 であるため、濃密な報告が期待できる。

  アニマルウェルフェアや有機畜産を軸とした新たな消費者と生産者が共生できる畜産フードチ ェーンとそのビジネス展開のあり方を議論するまたとない機会となるだろう。

 皆様の積極的な参加をお願いします。

 

連絡先:TEL 03-3511-0058(共生社会システム学会事務局・農林統計出版)